天然素材の家具・フローリングについて
天然素材が注目され住宅などでフローリングや家具に無垢材を使うことが多くなってきています。
今回は、天然素材を使うメリット・デメリットについてみていきたいと思います。
天然素材のメリット
天然素材のメリットには、ざっくり分けると次の2点があります。
- 視覚的に感じられるもの
- 実際に触って感じられるもの
特に 天然素材に共通して言えるのは、「ぬくもり」が感じられることではないでしょうか。
実際、天然素材である木、ラタン、綿などは触った感じも暖かさや柔らかさが感じられます。
また、経年変化が楽しめることもメリットと言えます。木は使っていくうちに良く触れる部分の色が落ち、まるで履きなれたデニムの様に使用感を楽しめる場合もあります(アンティーク家具などに多いです)。
また、木、ラタン、竹など天然素材には特有の香りがするものもありリラックス効果も期待できます。
天然素材のデメリット
では、天然素材のデメリットにはどんなことがあるでしょうか。
デメリットには、まず、経年変化による材質の変化が大きいことがあげられます。
先ほど経年変化で得られるアンティークのような色落ちのことを書きましたが、色についてもしっかりとケアをしていなければ、思ったようにいい色にはなってくれません。
そして色より大きなデメリットとなるのは「変形」です。
ここで言う変形とは、形が歪んでしまうこと。例えば、フローリングなどに無垢材を用いた場合、きちんと製造管理されたものを使用しケアを行わないと沿ったり割れたりしてしまう場合もあり注意が必要です。
変色は、塗装などでなんとか対応できる場合もありますが、変形は基本的に元に戻すことが出来ません。
無垢材を選ぶ際は、よく乾燥されたものを選ぶようにすることが重要です。分かりにくい場合は、実際に触ってできるだけ湿り気がないものを確かめ選ぶようにするといいでしょう。
選ぶ時から材質に着目し購入前によく確認することが大切です。
しっかりと現物をみること
いかがだったでしょうか。
天然素材の家具や無垢フローリングを入れたい!と思っている場合は、しっかりとした製造・管理がされているものを選ぶようにしましょう。
大切なことは、しっかりと現物をみて判断することではないでしょうか。
私自身、無垢のフローリング(メープル)を使っていますが、夏場のような湿気が多い時期には板がわずかに伸びます。フローリングは、伸びるとせりあがってくるため、梅雨の時期なんかは床鳴りがする箇所も出てきます。
しかし、変形についてはわずかです。割れはありません。
なかなか思うようにいかないところが、天然素材のおもしろいところでもありますが、なるべく変形が起きないような材質を選ぶことが大切です。